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2012年は「創業100年」企業多数

 2012年は、創業100 周年となるアニバーサリー企業の当たり年で、全国に1,854社。調査した帝国データバンクは、昨年より約3倍も多いと分析した。
 創業年(1912年)は、ちょうど明治45 年(大正元年)に当たる。100年前、創業者たちは明治後期から大正にかけての産業黎明期と年号改元が重なることに祝賀と縁起と将来を重ね合わせ、努力と発展を誓い合ったことであろう。
 その100年企業は、シャープ、ヤンマー(以上大阪)、イビデン(岐阜)、JTB、大正製薬、カンロ(以上東京)、西武鉄道(埼玉)等である。これまでの通念なら記念事業やイベントなど祝賀ムードに湧くところだが、今年はその気配が伝わってこない。昨年の大震災の余波と経済状況などへの不安から、延期や自粛が相次いでいるものと考えられる。最も業歴が長い創業350 周年の東急百貨店(東京)とモリリン(愛知)の2社も手放しで喜び合うほど日本列島は幸せではない。
 老舗企業といえば小売や卸売に多い。東京都の日本橋地区がその代表例で、全国的に見ても創業100年企業は東京都や京都府に多く、この2業種で52%を占める。日本橋地区は日本橋再生計画を打ち出し2014年に大規模開発に着手する。そのために今年300年の寿命を誇る国分(酒類卸)など日本橋の経営者が、初心回帰と再生悲願を込めて、次の100年の基礎造りに異業種は結束し躍動する。それは日本橋のみならず東京都の活性化の一歩でもある。

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