味の素、調味料活用指南の理由
味の素は、昨年あたりから「業務用(飲食店向け)支援サイト」のコンテンツの充実を図っている。調味料メーカーとして圧倒的なシェアを誇る同社のサイト充実は飲食店や居酒屋等から「味な指南」を望む顧客の要請である。
味の素のうまみ調味料は、全国70万店前後ある飲食店の約70%で日夜消費されているという。しかし、その一方で飲食店等から「どう使えばより料理がおいしく作れるか」などの情報を求める声が多い。飲食店の生命線はメニューの充実とそのバリエーションにある。季節でも変化をつけたい…とはいえ店側には考案する人も時間も乏しいのが実情だ。
となると仕入れ先に助けを求める。味の素には現在、全国13ヵ所の支社などに業務用の営業担当者を10人前後ずつ配置して、個店の問い合せに対応するが現実には追いつかない。営業部隊には既存店支援と新規開拓の使命があるが、特に既存店である長年の顧客の目は、日常接している営業マンに助けを求めるのは自然だ。
味の素は09年以降、国内市場強化にシフトし、そこにIT導入本格化でサイトを充実した。サイト内で最も閲覧が多いのは、約1千のレシピを掲載している「レシピ大百科PRO」だ。支援サイトは、飲食店と営業マン双方を助けてくれる役割を果たし、マーケティングの重要ツールである。ただしサイト依存に陥らないよう、常に人対人を基本とする営業は普遍だ。