TAO通信

楽天がネットスーパーに本格進出

 「楽天、リアル店舗」へ変身か―。インターネット通販大手の楽天がネットスーパー事業に本格参入した。経営の礎石強化と事業拡大の柱を増やしたといえよう。「楽天ネットスーパー」はマルエツや東急などと提携して展開してきたが、今年7月に始めたのは、子会社の楽天マートを通じた本格的な食品宅配サービスで都内豊島、北、板橋、練馬の4区で始め、早くに23区に広げたいという。
 扱う商品は生鮮食品や惣菜、日用品などだが、専用サイトのほか紙のカタログも用意し、電話でも注文を受け付ける。商品は都内に開設した物流拠点から注文日の翌日に配達。購入代金に加えて年会費や月会費が別途かかる。
 特徴は通常の商品に加え、楽天市場でランキングの上位に入る「お取り寄せグルメ」のスイーツや特産品も販売すること。食品は放射能検査などを徹底し、安全性をアピール。共通ポイントの「楽天スーパーポイント」を使えるようにしたり、産地をしぼって楽天らしい商品を購入できる検索機能を設けたりと、独自の強みを生かした売り込みを図る。楽天ファンにとっても他のネットスーパーより魅力的だ。
 真の狙いは、楽天の信頼度をネットに縁の薄い中高年層まで広げて、新規客取り込みを図った経営戦略ともいわれる。この成否は既存客を飽きさせないハイレベル、新規客には新鮮さと驚きを与える商品構成がカギである。自社の既存客に他の商品を売る―他社も注視している。

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